研究課題/領域番号 |
18K03037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
木下 孝司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (10221920)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 教示行為 / 幼児 / 抑制機能 / 心の理論 / 認知発達 |
研究成果の概要 |
幼児は他者から教わるだけではなく,自らも他者に教えたがることが日常生活において観察される。効果的に他者に教えるためには,教える内容や目的に応じて教え方を調整する必要があり,本研究では次のようなことが明らかになった。1)幼児が目的に応じて教え方を調整することは,今回の研究では見いだせなかった。2)幼児は,他者の学習プロセスに応じて,教え方を調整することは可能であり,特に5歳児は学習者を主体にした教え方が可能になった。3)教え方の調整能力は,抑制機能の発達と関連していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもは大人から「教えられる」存在としてみなされがちであるが,幼児期であっても子どもは,他者のために教えることができることを,統制された場面で示すことができたことは,発達心理学的に意義が大きい。また,幼児の教示能力の高さを再確認することは,保育や子育てにおいて,子ども自身が他者に対して教える機会を増やすことにつながり,教育される存在としての子ども観を変更して,実践上の工夫を進めるという社会的意義もある。
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