研究課題/領域番号 |
18K03041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中島 健一郎 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20587480)
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研究分担者 |
福井 謙一郎 長崎女子短期大学, その他部局等, 講師(移行) (80767541)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 生徒理解 / 共感の正確性 / 対人関係 / 批判的思考 / 社会経済的地位 |
研究成果の概要 |
本研究では「対集団」での生徒理解に関する対人認知プロセスを明らかにすることを目的に,保育者養成校の女子学生を対象にした一斉教示・個別回答の集団実験を行った。その結果,Witsにより算出したαは,批判的思考の能力,テスト成績,そして関係調整スキルと正の関連を持つことが示された。「対集団」での生徒理解の正確さの指標としてαが使用可能である点を踏まえると(植阪・中川, 2012),この結果は示唆的である。しかし,結果の頑健さと解釈可能性の点で課題が残されていることから,今後も継続的に検討を行い,αに関する基礎的知見を重ねることが必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで学校教育実践におけるWitsのαの有用性は指摘されていたものの(上西他, 2017; 植阪他, 2017),αの特徴を把握するための基礎的知見が足りない状況にあった。科学的根拠に基づく教育や政策立案が重視されている現状を踏まえると(武田, 2021),この不足は生徒理解のための介入研究や授業研究の妨げとなるという点において教育実践上の問題といえる。本研究の意義は,保育者養成校の女子学生を対象とした集団実験を重ねることにより,この解決に資する基礎的知見を提供し,今後の研究の方向性を示した点にある。
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