研究課題/領域番号 |
18K03048
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
椎名 乾平 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60187317)
|
研究分担者 |
久保 沙織 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (70631943)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 相関係数 / バイアス / polychoric相関係数 / 評定尺度 / ポリコリック相関係数 |
研究成果の概要 |
ピアソンの相関係数rの範囲は[-1,1]とされるが、2変数のカテゴリー数が異なる場合、絶対値が1になれないという重大なバイアスを発見した。そこで以下のことを行った。 まずバイアスの実態を徹底的に調べた。標本相関係数の期待値はロバストに過小評価され、またこのバイアスがカテゴリー数の増加と共に減少するのを明らかにした。この事実を相関係数を使用するすべての人に伝達するよう努めた。またバイアスが他の統計手法にどのように影響するのかを調べた。そして、バイアスを除去するために、EMアルゴリズムを用いるpolychoric相関係数という新計算法を提案した。 評定尺度についての歴史的研究も行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
相関係数は非常に多くの学問領域で統計的手法の基本要素として使用されている。本研究で明らかにした相関係数のバイアスは統計解析を危険にさらす場合があるので、相関係数を使用するすべての科学者・実務家の共通認識とならなければならないだろう。バイアスが回帰分析、因子分析のような手法にどのような影響を与えるのかをさらに調べるのが今後の課題となる。 またバイアスを除去するための方法が必要となるが、本研究で提案したEMアルゴリズムを用いたpolychoric相関係数はこの点において貢献できるであろう。
|