研究課題/領域番号 |
18K03068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
杉村 和美 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20249288)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 発達 / 青年期 / アイデンティティ / 発達心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,(1)日本の専門高校生において,3年間の在学中に縦断調査で得られたアイデンティティの発達が,卒業1年後の職場適応を予測するのか,(2) 在学中のアイデンティティの発発は,家庭・学校・地域との関わりによってどのように促されるのかというであった。 成果は,第1に,高校3年間を通してアイデンティティの平均値が高かった人ほど,高等教育への進学後や就職後の勉強や仕事でのストレスは低く,充実感が高かった。第2に,在学中のアイデンティティの発達は,親とのつながり,学科所属感,地域への愛着の高さと関連し,アイデンティティの発達は,家庭・学校・地域との良好な関係性に支えられていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第1に,在学中のアイデンティティの発達と就業後の適応の関連を前方向的に検討した研究は世界的にもほとんどない。そのため,青年の社会参加に対するアイデンティティの役割がこれまで以上に明確になり,本研究の学術的独自性は国際的にも高い。第2に,本研究が対象とする岡山県は,専門高校生の比率や新規高卒者の早期離職状況について我が国の平均的特徴を示す。したがって,得られた結果は日本の専門高校生の典型であると言え,日本を代表する知見として国際的に発信することができる。第3に,アイデンティティ発達の要因を,発達的文脈主義の観点から,家庭・学校のみならず地域との関係も含めて検討するところに本研究の創造性がある。
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