研究課題/領域番号 |
18K03079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
大石 和男 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (60168854)
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研究分担者 |
遠藤 伸太郎 中央大学, 理工学部, 共同研究員 (20750409)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 感覚処理感受性 / 環境感受性 / Highly Sensitive Person / 抑うつ傾向 / 自殺予防 / 大学生 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,種々の刺激に対する敏感さ,反応性を表す特性である,感覚処理感受性の個人差に注目し,大学生の抑うつ低減に寄与する知見の提供を目的とした。3件の研究を通して,主に以下2点の知見が得られた。第一に,既存の感受性測定尺度は,概ね良好な精度を有することが示唆された。第二に,感受性が高い個人は否定的な情動に対処することが,感受性が低い個人は生活の中で生じる問題に対処することが,それぞれ抑うつ低減と関連することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の本邦では,大学生を中心とした若年層において,自殺死亡率が高い水準で推移しており,その解決に向けた取り組みが喫緊の課題である。特に,自殺の予測因子となる高い抑うつ傾向へのアプローチは,これまでにも行われてきたものの,十分な成果を挙げられているとは言い難いのが現状である。その背景として,従来の取り組みでは,対象者における心理的要因の個人差を考慮していないことが指摘できる。感受性の個人差を考慮し,その程度ごとに抑うつ傾向の低減と関連する要因を明らかにした本研究は,大きな社会的意義を有すると考えられる。
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