研究課題/領域番号 |
18K03095
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
杉浦 義典 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (20377609)
|
研究分担者 |
佐藤 徳 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (00422626)
伊藤 義徳 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (40367082)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 頭痛 / 抑うつ / 反復思考 / マインドワンダリング / 慢性頭痛 / 認知行動モデル / 不安 / 片頭痛 / 緊張型頭痛 |
研究成果の概要 |
慢性頭痛に対する予測力の高い心理的変数を精査することを目的とした。 まず,抑うつが頭痛の症状を予測することが見出された。次に,抑うつを予測する認知的な変数である反復思考と頭痛との関連を見たところ,反復思考が頭痛を増強する場合と,低減させる場合があることが分かった。これは,痛みから気晴らしをするためにあれこれ考えこむというように,反復思考が痛みへの対処として使われている場合もある可能性を示唆する。 最後に,反復思考の上位概念であるマインドワンダリングの関連について調査を行った。その結果,マインドワンダリングの内容に応じて頭痛を抑制する効果と増強する効果がみられることが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人は起きている時間の多くを,考え事をして過ごしている。この考え事を心理学ではマインドワンダリングや反復思考という現象として研究されてきた。考え事によって,心身の健康が損なわれるという知見は多いが,本研究では反復思考やマインドワンダリングが頭痛を低減する場合もあることが示された。これは,マインドワンダリングや反復思考の性質の理解とともに,頭痛を予防できる具体的な方法にもつながるだろう。
|