研究課題/領域番号 |
18K03117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
柴崎 光世 明星大学, 心理学部, 教授 (00325135)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 外傷性脳損傷 / 前頭葉機能障害 / テレリハビリテーション / 認知リハビリテーション / 脳波 |
研究成果の概要 |
テレリハビリテーション(テレリハ)とはインターネットを活用したセラピスト主導のデリバリー型リハビリテーションサービスである.本研究は,外傷性脳損傷(TBI)者の前頭葉機能(ワーキングメモリ,遂行機能,社会的認知)を対象とした在宅ベースのテレリハプログラムを開発し,その有効性について介入前後に実施した評価課題に対する認知成績と事象関連電位データの両側面から検討した.その結果,テレリハによる介入が認知成績及び前頭領域の脳活動の維持・促進にワークブックによる介入の場合と同等またはそれ以上の効果を及ぼすことが示唆された.ワーキングメモリと遂行機能の各般化指標においてもテレリハによる効果が確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TBI後の前頭葉機能障害を対象としたテレリハの有効性に関するエビデンスは非常に少なく,さらに,その有効性を脳活動の側面から検討した研究はほとんどない.こうしたなか,本研究はTBI者の前頭葉機能障害に対するテレリハの効果を行動データと脳活動データの両側面から示唆した点に学術的意義があり,当該領域におけるエビデンスの蓄積に寄与するものと思われる.また,さまざまな事情により施設でのリハビリテーションを受けにくいTBI者が多く存在するなか,TBI後の継続的な前頭葉機能リハビリテーションを支援するアプローチの1つとしてテレリハが期待できることを示した点に本研究の社会的意義がある.
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