研究課題
基盤研究(C)
本研究は,児童期・思春期の双極性障害傾向に関連する心理学的な要因を明らかにするために,注意欠如・多動症(ADHD)との併存の問題を含めて検討することを目的とした。本研究の結果は,子どもがADHD傾向の評価基準を満たすかどうかによって,双極性障害傾向と自己制御の下位次元との関連性が異なることを示し,また,母親の精神的健康と子どもの双極性障害傾向との関連に異なる影響を及ぼすことを明らかにした。
双極性障害は,単極性のうつ病・躁病と比べると自殺企図率が高く,予後も悪い傾向にあることから,子どもの双極性障害傾向に関連する心理学的な要因を検討することは一次予防の観点からも重要である。本研究の結果から,ADHD傾向の特徴である不注意や多動行動の徴候の多少によって,双極性障害傾向と自己制御の下位次元との関連の仕方が異なることが示され,子どもの双極性障害傾向やそれに関わる問題行動の低減のためには,とくに興味・関心の一貫性を促すような働きかけが部分的に有効かもしれない可能性が示唆された。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
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