研究課題/領域番号 |
18K03141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金子 周平 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (10529431)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ファシリテーター / グループ / 訓練 / 自己評価 / 効果検証 / 妥当性 / 臨床心理学 / 訓練プログラム |
研究成果の概要 |
本研究では、ファシリテーター(Fac.)の態度や技能に関する包括的なFac.機能自己評価尺度(SAFFS)を作成した。また構造度の異なるグループのFac.訓練の効果検証を行った。グループの専門家や訓練者72名を対象とした因子分析の結果、「F1:構造化と進行の効力感」、「F2:グループへの信頼と尊重の感覚」、「F3:気づきを活かす柔軟な姿勢」が抽出された。F1とF2は独立性の高い因子であり、F2はFac.の受容的態度との高い相関、F3はグループ経験年数との高い相関が確認された。効果検証でも矛盾ない結果を確認した。本研究ではSAFFSに関して一定の信頼性と妥当性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、グループ・ファシリテーター(Fac.)訓練は、1)大学院養成課程に並行する形式と、2)ベテランにより評価された者が各種のグループ内で訓練を受ける場合に限られてきた。またその効果検証は行われてこなかった。本研究では、Fac.の自己評価尺度を作成し、多様な対象に適用可能な訓練の効果検証を行なった。以上より、本研究は今後の訓練の効果検証を推進する方法論を提示し、また基準となる効果量を示した点で学術的意義があるものと考えられる。また個人アプローチに比して費用対効果の高いグループアプローチを推進し、その支援の質の向上に資する点で社会的意義も認められるだろう。
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