研究課題/領域番号 |
18K03146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 久留米大学 (2023) 愛知県立大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
田上 恭子 久留米大学, 文学部, 教授 (80361004)
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研究分担者 |
山中 亮 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (20337207)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 故人との継続する絆 / 死別への適応 / 無意図的想起 / 記憶の機能 / 記憶の変容 / 不随意記憶 / 無意図的想起(不随意記憶) / 記憶 / 死別 / 主観的体験 / 継続する絆 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,死別への適応において故人との絆がどのように変容していくか,故人を想起する際の主観的体験と無意図的想起の機能に着目し明らかにすることである。令和4(2022)年度の実績報告において新たに立てた今後の研究の推進方策による令和5(2023)年度の計画は,1) 先行研究の知見の整理を継続し展望論文として投稿する。2) 調査結果について論文にまとめて投稿する。3) 絆尺度の日本語版の作成に向けて先行研究を整理し,準備を進めていく。4) 絆の変容プロセスを明らかにするための面接調査の具体的方法・面接内容を確定し,調査を開始する,の4つであった。 令和5(2023)年度の研究実績は以下の通りである。計画1): 現在も先行研究の知見の整理を継続している。最新の研究動向を加えたレビュー論文を令和6(2024)年度中に投稿する。計画2): 論文化されていない調査結果について,全般的に再度見直しを行っている。その中で,親との死別を経験した中高年対象の調査研究の一部について研究会で発表・検討を行った。この調査研究からは,悲哀感を伴わない故人の想起は死別への適応を示していることが示唆され,Wordenの理論を支持するものと考察された。令和6(2024)年度に学会発表・論文投稿を行う予定である。計画3): 尺度作成・質問紙調査の実施には至らなかったが,関連する海外の尺度翻訳・作成論文を精読しているところである。令和6(2024)年度中に調査を実施する。計画4): 計画1)の遅れに伴い,面接調査の準備に時間を要している。令和6(2024)年度には面接調査参加者の募集を始める予定である。 このほか,本研究課題の当初目的のひとつであった,故人についての無意図的想起における主観的体験について新たに質問紙調査を実施した。現在分析を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度に引き続き,研究のレビューに想定以上の時間がかかっていることが最も大きな理由である。 また絆尺度の日本語版の作成については,ここ数年,海外での尺度翻訳研究が増えており,それらの方法や知見を踏まえて実施する方が望ましいと考え,先行研究の精読に時間を要しているため,予定よりも調査開始が遅れている。 令和6(2024)年度は最終年度となるため,計画的に進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
1) 文献研究をまとめ,投稿する。 2) 新たに分析等の見直しを行った調査研究について,学術論文を執筆し投稿する。 3) 今年度実施した調査研究について,データ分析を進め,学会発表・論文執筆を行う。 4) 絆尺度日本語版の作成に関する調査を実施する。 5) 面接調査の準備を進め,調査を開始する。
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