研究課題/領域番号 |
18K03151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
松田 与理子 桜美林大学, 健康福祉学群, 教授 (50649184)
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研究分担者 |
石川 利江 桜美林大学, 大学院 心理学研究科, 教授 (20222979)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | マネジリアル・コーチング / 中小企業中間管理職 / コーチング行動 / 教育プログラム / 部下育成 / 身体とコーチング / 従業員レジリエンス / ワーク・エンゲイジメント / ポジティブリーダーシップ / コーチング / 尺度開発 / コーチングスキル / ポジティブ心理学 / リーダーシップ / ジェンダー・ステレオタイプ / 無意識の偏見 / 中小企業 / 中間管理職 / ジェンダー |
研究実績の概要 |
近年欧米では、マネジャーをコーチとして育成するマネジリアル・コーチングに期待が寄せられているが、日本における実証研究はまだ緒についておらず、研修プログラムおよびその効果評価に使用する指標の開発が必要とされている。研究期間最終年度は、これまでに本研究で作成したCoaching behavior inventory(CBI)日本語版およびEmployee resilience scale日本語版を介入効果指標の中心とし、中小企業の中間管理職者12名を対象に3カ月間にわたるマネジリアル・コーチングを実施した。CBI)日本語版は、管理職者による自己評価、部下による他者評価の両方を測定できることから、介入の効果評価は、参加者(管理職者)の自己報告に加えて、参加者一人につき2名の部下による評価を求めた。教育プログラムは、傾聴、反映・要約、質問、フィードバック、マインドフルネス、参加者本人および部下の強み認識と活用、GROWモデルを用いた目標設定などで構成し、一回2時間 x 計6回のセッションを実施した。各回にホームワークを設定し、職場における実践を促した。介入効果は、実施前、実施直後、一ヶ月後のフォローアップ時点で測定した。分析の結果、管理職者の自己報告において、CBI、レジリエンス、パフォーマンス、自己の強み活用等に有意な上昇が見られた。一方、部下評価においては、CBIが上昇傾向にあるものの有意差は認められなかった。最終年度の成果については、介入研究協力者の募集に時間を要したため年度内の公表が叶わなかったが、今後積極的に発表していく予定である。欧州のコーチング心理学において中心的な存在である研究者を招聘し、講演とワークショップを開催し、コーチング心理学の活用について日本の研究者に有用な機会を設けることができた。
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