研究課題/領域番号 |
18K03153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
花田 里欧子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (10418585)
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研究分担者 |
入野 俊夫 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20346331)
古山 宣洋 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20333544)
井上 雅史 東北工業大学, 工学部, 准教授 (50390597)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 傾聴 / 初学者 / うわすべり / 臨床心理学 / 臨床心理面接コーパス / 感情推移観測システム(EMO system) / 認知科学 / 聴覚・音声学 / 心理臨床家教育 / 臨床心理面接 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、初学者における傾聴のうわすべりの解明とその回避であり、成果は以下の通りである。1.従来活字化・言語化が困難とされてきた、臨床心理面接における傾聴に基づく介入のタイミングやコンテクストに関する知識の実際的な運用の拡大と深化をはかることができた。2.セラピストの介入に関わる発話・身振り・口振りと傾聴の評価値との関連を、傾聴における多種多様な信号として処理する技術により、複合的な構造として記述し伝達をはかることができた。3.対話研究の複数領域の研究者と協働して傾聴の知識発見をすすめ、臨床心理学内外の対話実践者にとって効果的な介入に関する多面的で専門的な知識の共有をはかることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、「心理臨床家の専門資質の維持向上を具体的にどう支援していくか」という臨床心理学の今日的課題に対して、次のように寄与した。1.介入のタイミングやコンテクストといった知識の実際を詳らかにすることで、臨床心理面接がどのような傾聴によって行われているのかについて可視化、意識化ができた。2.介入に関わる発話・身振り・口振りと傾聴の評価値との関連を明らかにし、傾聴という複雑な相互作用である面接過程のエビデンスの確立ができた。3.各種コンサルティングやインタビューの場において臨床心理学的な介入が参照されることにより、建設的な傾聴を構築することができ、サービスの質の向上と供給ができた。
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