研究課題/領域番号 |
18K03164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 大分大学 (2019-2020) 別府大学短期大学部 (2018) |
研究代表者 |
飯田 法子 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (10612145)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 母親の発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 家族への支援 / ビデオ観察法 / 支援プログラムの応用 / 家族描画法 |
研究成果の概要 |
本研究は「母親自身が発達障害の困難を抱える家族」に開発した支援プログラムを「児童福祉支援施設にて検証」し改良し完成させる目的で実施された。原プログラムは対象家族にビデオを用いて家族療法を4回実施し、その内容を支援者とともに保護者が振り返り検証するものである。本研究では3家族に対して、児童福祉施設内で原プログラムを同様に実施する。検証場面に施設関係者(保育士・心理士・家庭児童相談員)が入り、現場に即し応用可能な点が先行研究とは異なる。検証場面での母親・施設関係者・心理士の発言を録音した逐語データについては、KJ法を参考にして質的分析を行った。母親や支援者らの振り返りを基にプログラムを完成させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビデオ観察法を用いて育児支援を行う類似の研究は、母子間の愛着研究等、多数散見される。しかし対象を発達障害の母親と夫に特化したものは、報告者の研究以外に海外においても見出すことはできない。映像を発達障害の当事者が検証するという方法自体、言語的なイメージを共有しにくく、視覚的なイメージの方を共有しやすい「自身が発達障害である母親」にとって有効な方法であり斬新といえる。今回の応用実験で支援者側の気づきが深まる点が確認された。本プログラムは虐待の予防につながる支援法として地域の子育て支援現場で活用され、困りを抱えている家族や子どもを救う一助となる可能性がある点で実践的かつ発展的意義をもつものである。
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