研究課題/領域番号 |
18K03172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
谷内 通 金沢大学, 人間科学系, 教授 (40324058)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アカハライモリ / 食物嫌悪条件づけ / 潜在制止 / CS先行提示効果 / 快不快情動 / 古典的条件づけ / 毒物誘発性新奇忌避 / 嫌悪情動 / 両生類 / 爬虫類 / リクガメ / 内的情動 / ラット |
研究成果の概要 |
本研究では,(1)両生類であるアカハライモリにおいて多様な種類の食物CSに対する食物嫌悪条件づけが生じること,(2)条件づけ時のCS摂食量が少ない場合に食物嫌悪条件づけが生じにくいこと,(3)アカハライモリでは食物嫌悪条件づけ後の同種他個体との交流による社会的緩衝効果は認められないこと,(4)アカハライモリの食物嫌悪条件づけでは潜在制止(CS先行提示効果)は生じないか,非常に効果は小さいことなどを明らかにした。これらの結果は,両生類において食物嫌悪条件づけが生じることや成立要因を初めて明らかにした成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食物嫌悪条件づけはトカゲ等の爬虫類では生じるのに対して,カエルやイモリでは生じないことが報告されていた。これに対し,本研究は両生類において食物嫌悪条件づけが生じることや成立要因を初めて明らかにした。アカハライモリの学習や認知を検討するための行動実験法は確立していない。本研究の成果は,両生類であるアカハライモリの学習や認知をほ乳類等と比較するための方法論を提供するとともに,注意や情動といった心的機能の起源を解明するための糸口となるものである。
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