研究課題/領域番号 |
18K03174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2020) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
佐藤 弥 国立研究開発法人理化学研究所, 科技ハブ産連本部, チームリーダー (50422902)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食物 / 感情 / 扁桃体 / 知覚 / 脳波 |
研究成果の概要 |
食物をすばやく処理する能力が,片側扁桃体損傷患者を対象として,視覚探索パラダイムで調べられた.複数の非食物刺激(車)の中に食物あるいはキッチンツールをターゲットとして呈示し,ターゲット検出の反応時間を計測した.刺激が損傷半球と健常半球のどちらに入力されるかで明確な違いは示さなかった.この問題をさらに,閾下感情プライミングパラダイムを用いた実験で調べた.食物あるいはモザイクをプライム刺激として閾下呈示し,後続の中性刺激の好き評定への影響を計測した.好き評定の食物とモザイクの差分データについて調べると,刺激が損傷半球に入力された場合健常半球に入力された場合より食物の影響が小さいことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は独創性・新奇性が高いことに学術的意義がある.基礎となる食物知覚の心理実験は,申請者らが独自に開発し世界で初めて報告したものである.これを扁桃体損傷患者に世界で初めて応用することで,新奇な知見を報告できる.本研究は,食物の処理というヒト生活の基礎となる過程を調べるため,応用的意義も高い.非健康的な食生活による肥満や生活習慣病は,世界的な大問題となっている.食物知覚の神経メカニズムを明らかにすることで,こうした問題について,理解を深め介入に貢献する知見を提供することができる.
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