研究課題/領域番号 |
18K03177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中尾 敬 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (40432702)
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研究分担者 |
片平 健太郎 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (60569218)
神原 利宗 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 助教 (90724120)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 意思決定 |
研究成果の概要 |
研究機関全体では,主に以下の4つの成果が得られた。①内的基準による意思決定に計算論モデル解析を適用することを実現した。②外的基準による意思決定を通して学習された価値の高い刺激は,内的基準における意思決定においても価値が高く,好まれることで,さらに価値が高まること(外的価値基準の内在化)が明らかとなった。③その一方で,そのような刺激は,内的基準による意思決定で新奇に学習された最も価値の高い刺激ほどは好まれない(内発的に学習された価値の優位性)という現象も明らかとなった。④その現象の個人差が自発脳波の自己相関の持続性の変化量と関連することも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,自分自身の価値基準で選択するという内的基準による意思決定過程の数理モデル化を実現した。このことは,日常における人の行動選択を数理的に説明できる範囲の拡張を意味している。また,そのモデルを用いた解析により,外的環境から与えられる価値内的基準による意思決定への影響が明らかとなった、これまで別々の分野で検討されてきた2つの種類の意思決定の関係が明らかになったことで,人の意思決定の統合的理解が進んだといえる。我々は日々自ら選択することで,自らの人生を紡いでいる。その選択の背景にある認知・神経プロセスの一端を明らかにすることができたと考えられる。
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