研究課題/領域番号 |
18K03182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 江戸川大学 (2023) 長野大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
佐藤 俊彦 江戸川大学, 社会学部, 教授 (20322612)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Delay discounting / Impulsive choice / SHR / WKY / Choice ratio / Reward / Blood pressure / Heart rate / 衝動性 / 遅延価値割引 / オペラント条件づけ / マウス / C57/BL / 報酬学習 / 左右の偏向性 / 動画像解析 / C57BL / 脳機能イメージング / PET / ラット |
研究実績の概要 |
2023年度において,SHRのdelay discountingを調べるために,impulsive choiceに関する予備実験を行った。SHR/IzmとWKY/Izmの雄6匹ずつを用いた。実験は1セッションあたり60試行であり,12試行ずつ5つのブロックに分けた。各ブロック中の最初の2試行では,2本のレバーのうち,1本だけを提示する強制選択試行であり,被験体がノーズポークした後に,いずれかのレバーが提示された。一方のレバーは“immediate”レバーであり,レバー押し反応の後すぐにペレット1個の報酬が与えられたのに対して,もう一方のレバーは“delay”レバーであり,レバー押し反応の後,一定の時間間隔をあけて,ペレット4個の報酬が与えられた。ペレットが提示されるまでの時間間隔は,ブロックごとに異なっており,第1ブロックで0秒後,すなわち,レバー押しの直後にペレットを提示した一方で,第2ブロックから第5ブロックにかけては,それぞれ10,20,40,60秒後にペレットを提示した。これに続く10回の試行では,2本のレバーを提示する自由選択試行であり,被験体がノーズポークした後に,2本のレバーのいずれかを選んで押すことができた。連続した3セッションのデータを用いて,“delay”レバーの選択率を求めた。選択率は,自由選択試行での“delay”レバーの反応数を,同じく自由選択試行における“immediate”レバーと“delay”レバーの両方を含む反応数で割ることにより求めた。第5ブロックにおける“delay”レバーの選択率に関して,SHRの平均値のほうがWKYよりも低くなっており,この差には有意傾向を認めた(p = 0.078)。少数個体による実験であったものの,有意傾向を認めることができたため,さらに被験体を増やしてデータを追加したいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度以前からの遅れと合わせて,令和5年度には,長野大学から江戸川大学への所属変更があっただけでなく,4月から入院してしまい,6月までを静養期間として使うことになってしまった。本研究の実験は,夏休みと春休みの時期に重点的に行うことを予定していたものの,令和5年度の夏休みには実験を実施することができなかった。 他方,春休み(令和6年2~3月)には,impulsive choiceの予備実験に取り掛かることができた。これを励みに努力していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間をさらに延長していただいたため,研究期間中に予定していた実験を,次年度中に実施することを予定している。 次年度の夏休みと春休みの予定を早めに調整し,実験計画を立てていきたい。
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