研究課題/領域番号 |
18K03190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
大神田 麻子 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (90725996)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 肯定バイアス / 反応バイアス / ジェンダーステレオタイプ / 男の子バイアス / ロボット認識 / コミュニケーションの発達 / Human-robot interaction / ロボット認知 / コミュニケーション発達 / コミュニケーション / HRI / 社会的認知 / 白い嘘 |
研究成果の概要 |
対面のロボットが聞く物の知識に関する質問と、ロボットと大人が自身のポジティブまたはネガティブな特性について聞く質問に対する肯定バイアスについて検討した。人間とロボットへの子どもの回答には差がなく、年少児は肯定バイアスを示しやすいが、年長児は双方に気遣いから回答を調整する可能性が明らかとなった。また、4、5歳ごろからロボットは男の子と認識するが、7 歳ごろまでは人間の場合と同様にロボットを同性(男の子)の仲間に含める、あるいは大人のようにロボットにジェンダーステレオタイプを適用しないことが明らかとなった。また、遊びたさやかわいさなど集団内他者への評価は子どもと大人で異なることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもとロボットなどの会話機能を持つ機械との接点の増加に伴い、子どものロボット認識を明らかにすることは喫緊の課題となっている。本研究は、子どもがロボットと人間に同様に気遣いを示す可能性を明らかにし、ロボットが教育や育児に関わることが一定の範囲で可能であることを示唆した。一方でロボットは男の子であるという思い込みが幼児期に生じることから、ロボットの性別とそのロボットが担当する教科や役割について慎重に検討する必要が出てきた。また年少児は大人とは異なり集団内他者を選好する傾向を示しており、大人が子どもにどのような遊び相手(ロボットや人形も含む)を与えるべきかについても今後議論する必要がある。
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