研究課題/領域番号 |
18K03193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 神戸女子大学 (2021-2022) 関西国際大学 (2020) 神戸山手大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
佐伯 恵里奈 神戸女子大学, 心理学部, 准教授 (90424746)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 言語的表象 / タスクセット / 言語的手掛かり / 認知コントロール / 手続き的ワーキングメモリ / 宣言的ワーキングメモリ |
研究成果の概要 |
行為制御における言語の役割を明らかにするために、タスクセットの制御における言語的表象の関与について検討を行った。タスクセットとは、関連刺激と関連反応規則を結びつける抽象度の高い表象であり、本研究では、言語が関連刺激の選択と反応の実行に与える影響について認知実験を用いて詳細に検討した。眼球運動を指標とした実験から、言語的表象は関連刺激の選択および反応規則の活性化の両方を促進していることが示された。一方、関連刺激次元の競合だけが存在する場面では言語的表象の利用による反応時間への促進効果は認められず、言語的表象が有効である場面の特定は今後の課題といえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、タスクセット表象に着目し、タスクセット制御における言語的表象の関与を検討した。その結果、次の課題を指定する言語的な手掛かりは、恣意的な記号手掛かりよりも、何をすべきか、どのようにすべきかを素早く伝えて行動に結びつけていることが示された。ヒトは新しい課題でも他者からの指示に従って課題を遂行できる特別な能力をもつが、言語的手掛かりが作り出すタスクセット表象の活性化様相を明らかにした本研究の成果は、この能力を支える認知過程の理解を促進するものと考えられる。
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