研究課題/領域番号 |
18K03451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13010:数理物理および物性基礎関連
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研究機関 | 立正大学 (2021-2022) 新潟大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
家富 洋 立正大学, データサイエンス学部, 教授 (20168090)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 有向ネットワーク / 流れ構造 / 階層性 / 循環性 / Helmholtz-Hodge分解 / 蝶ネクタイ構造 / 強連結成分 / サイクル基底 |
研究成果の概要 |
ノードとそれらをつなぐ向き付きのリンクから構成されるネットワーク上には,様々な流れ構造が存在する。本研究では,そのような有向ネットワーク上の流れ構造の階層性と循環性に注目した。解析に必要な手法(ヘルムホルツ・ホッジ分解,コミュニティ抽出,蝶ネクタイ構造分解,バネ電気モデルによる可視化などを組み込んだ統合的解析ツールFALCON)を開発し,得られた解析手法をいくつかの応用上も重要な現実の有向ネットワーク系(企業間取引関係,貿易関係,産業連関,株所有関係)へ適用した。加えて,本研究で開発した手法をソーシャルネットワークサービス上で形成されるエコーチェンバーの解析に役立てた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で採用した「世の中に存在する多量の情報をつながり(ネットワーク)の視点から捉える」研究アプローチは,国内外を問わずネットワーク科学として急速に発展している。本研究では有向ネットワークにおける流れ構造の階層性ばかりではなく,その循環性にも焦点をあてている点が,本研究をこれまでの先行研究から差別化した。循環的流れは,貿易関係においては多国間の互恵関係,生産ネットワークでは循環経済,株所有ネットワークでは企業間の循環持ち合い関係,SNSネットワークではエコーチェンバーを表し,本研究で得られた成果は単に学術的な意味があるばかりではなく,社会問題の解決に向けても大いに役立つ。
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