研究課題/領域番号 |
18K03452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13010:数理物理および物性基礎関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
鈴木 淳史 静岡大学, 理学部, 教授 (40222062)
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研究分担者 |
国場 敦夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70211886)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 量子相関 / 動的相関関数 / 量子転送行列法 / 完全WKB法 / 熱的形状因子展開 / 久保公式 / spin conductivity / 形状因子展開 / Fredholm行列式 / 輸送係数 / 量子転送行列 / 動的構造因子 / 量子逆散乱法 / 可積分系 / 量子ダイナミクス / 動的量子相関 |
研究成果の概要 |
低次元量子可積分系の動的相関関数に対して、量子転送行列法、完全WKB法および熱的形状因子展開法を組み合わせることにより新たな厳密な評価方法の枠組みを構築した。この枠組みを具体的に低次元磁性鎖の代表的な模型に適用することにより動的相関関数に関する定量的な評価に成功した。この結果、頂点作用素の方法を用いた独立な結果を検証するばかりでなく、その結果をはるかに超える高次の補正の評価まで行うことが可能になった。さらに久保公式を通じて実験による検証が可能である動的形状因子やスピンconductivtyなどの量を定量的に評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
可積分系とはいえ、既存の方法論では困難であった動的相関関数の定量的評価に対して、新しい方法論を構築することにより、久保公式になんら近似を行うことなしに、実験検証可能である輸送係数の評価が可能となった。これにより強相関系の理論と実験の間に新たな橋をかけることができた、と考えている。いまだ実験的な検証が難しいspin conductivityに対して定量的な予言を与えることで実験研究に刺激を与えることを期待している。
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