研究課題/領域番号 |
18K03453
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13010:数理物理および物性基礎関連
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
守田 智 静岡大学, 工学部, 教授 (20296750)
|
研究分担者 |
吉村 仁 静岡大学, 工学部, 教授 (10291957)
伊東 啓 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (80780692)
泰中 啓一 静岡大学, 創造科学技術大学院, 客員教授 (30142227)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 複雑ネットワーク / 感染症モデル / ネットワーク科学 / 確率モデル / 社会ネットワーク / 基本再生産数 / 生態系モデル / 冪乗分布 / 伝播モデル / 進化ゲーム |
研究成果の概要 |
本研究課題では社会に遍在するネットワーク上での拡散現象に着目している.この1年で,特に知られるようにもなった感染性拡散モデルに対する基本再生産数およびそれを拡張したタイプ別再生産数の定式化を行った.驚くべきことに従来から知られていた公式より正確なものが得られた.実在のネットワークではリンクのつながり具合に相関がみられるが,この相関を考慮した場合についても定式化に成功した.また,上記の研究をリアルな性感染症拡散モデルにも応用している.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
興感染症の出現によって複雑ネットワーク上の感染症モデルの解析は,今日もっとも注目を浴びている分野の一つとなっている.本研究課題はその基盤となる知見を提供している.基本再生産数は感染症等が拡散する強さを測る重要な指標であるが,この基本再生産数がネットワークを変化によって(つまり人為的な感染症対策をおこなうことで)どのように変化するかを明らかにすることは,感染防御政策を決めるにあたって必要な知見を与える.今後ますます社会的意義の増していく基本研究であると言えるだろう.
|