研究課題/領域番号 |
18K03454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13010:数理物理および物性基礎関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
弓削 達郎 静岡大学, 理学部, 助教 (70547380)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 開放量子系 / 断熱量子計算 / 共振器量子電磁力学系 / 電子線励起発光 / 量子マスター方程式 / 共振器量子電磁気学 / ファノ効果 / ゆらぎの定理 / 量子多体系 / 時間効率 |
研究成果の概要 |
いくつかの断熱量子計算アルゴリズムにおいて、途中に現れる量子状態にマクロに異なる状態の量子力学的重ね合わせが現れることを示し、それが断熱量子計算が古典計算に比べて高速になることに寄与していることを示唆する結果を得た。 また、様々な開放量子系における緩和現象を調べた。共振器量子電磁力学系においてファノ効果の影響による遅い緩和が起こることを示し、緩和過程における時間分解発光スペクトルの定式化を行った。さらに、電子線励起による発光の凝集性およびその減衰による緩和時間の同定の理論的裏付ける定式化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
断熱量子計算の途中に現れるマクロに異なる状態の量子力学的重ね合わせが計算の高速化に寄与するならば、そのような状態が現れるかを調べれば量子的高速化を達成するかが分かるので、新たに量子アルゴリズムを開発する際の指針となる。 また、さまざまな量子系の新たな緩和機構や緩和時間を同定する方法を見出したことにより、量子系を制御する新たな方法を開拓できる可能性がある。
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