研究課題/領域番号 |
18K03472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13010:数理物理および物性基礎関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
笠松 健一 近畿大学, 理工学部, 准教授 (70413763)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 冷却原子 / ボースアインシュタイン凝縮 / 光格子 / 長距離相互作用 / 量子液滴 / 双極子相互作用 / 量子シミュレーション / 非平衡ダイナミクス |
研究成果の概要 |
冷却原子気体で実現する非平衡ダイナミクスを主たるターゲットとして、量子ゆらぎを無視する平均場近似から量子ゆらぎを正確に取り入れた解析までを実施し、適応した量子相関の程度を調節することで様々な問題に取り組んだ。量子ゆらぎが強い場合の研究では、光格子中の長距離相互作用をもつ原子集団が示す擬多体局在と呼ばれる現象を明らかにした。また、弱い量子ゆらぎを想定し、光格子中のボース凝縮体におけるダークソリトンの運動をしらべ、古典量子クロスオーバーがあることを示した。光格子中の2成分ボース気体では強い量子揺らぎにより生じる量子液滴状態が実現することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超低温下にある冷却原子系では、物理を調べる理想的な環境が準備され、系のほぼ全てのパラメーターの制御も可能であるため、様々な物性や量子ダイナミクスを基本的立場から検証することが可能である。本研究で得られた知見は新しい実験研究の更なる動機となり、量子論や物性論の発展に大いに貢献すると期待される。
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