研究課題/領域番号 |
18K03484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13020:半導体、光物性および原子物理関連
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 (2020) 東京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
矢治 光一郎 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 先端材料解析研究拠点, グループリーダー (50447447)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | スピン軌道結合 / スピン干渉 / スピン角度分解光電子分光 / 表面状態 / スピン分解光電子分光 / 対称性 / 固体表面 / 表面電子物性 / スピン軌道相互作用 |
研究成果の概要 |
スピン角度分解光電子分光(SARPES)はトポロジカル電子状態などの強くスピン軌道結合した電子状態の解明に広く利用されている。しかしながらSARPESで観測しているのは光電子のスピンであり、始状態のスピン構造との対応は自明でない。本研究では様々な条件で光励起された光電子のスピン構造を三次元SARPESで観測し、光電子のスピン構造から始状態のスピン構造を得るために重要な光電子のスピン干渉効果について調べた。そして鏡映対称性の元において光電子のスピン構造から始状態のスピン構造を得るための基礎理論を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トポロジカル物質などの強いスピン軌道相互作用が重要な電子スピン物性分野の登場により、スピン角度分解光電子分光は電子状態測定手法として広く使われるようになった。しかしながら、そのデータ解釈の方法については曖昧にされたままあった。本研究では、同手法の基礎学理を構築し、電子スピン物性に関する物理を大きく進展させることに貢献した。また本研究で得られた成果は、光励起過程における位相の自由度も利用してスピンを制御できるという新たな概念となり、例えばスピン偏極電子源の開発に応用できる。
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