研究課題/領域番号 |
18K03488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13020:半導体、光物性および原子物理関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
副島 浩一 新潟大学, 自然科学系, 教授 (50283007)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | エンタングル状態 / 光電離過程 / 分子二重スリット実験 / 2次元検出器 / ディレイラインアノード / 量子エンタングルメント |
研究成果の概要 |
直線3原子分子に対する,オージェ電子,光電子の電子・電子同時計則角度相関測定に当初予定していた電子エネルギー分析器を機械的に回転させる従来から光電子の角度分布測定によく利用されていた実験方法は取りやめ,より効率的に光電子角度分布測定ができるX線チョッパーと2次元検出器を備えた電子TOFを組み合わせる方式に変更をおこない,その実施の目途が立った.予備的にHeの光電子角度分布測定をおこない,角度分解能は1度以下であることが確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光子エンタングル状態の研究に比べてかなり遅れている,電子エンタングル状態の実験的研究を効率的に進める手段を確保できた意義は大きいと思われる.これで,光電子角度相関に現れる干渉効果からエンタングル状態を評価する手法の開発に目途がたち,これから種々の直線分子を対象に実験的研究を推し進め,その正当性を評価していく事ができる.これにより,これまでどちらかというと,量子エンタングル状態を主眼におくというより,内殻ホール状態の局在性に注目した物理化学的な興味に比重が置かれていた電子系エンタングル状態研究を,エンタングル状態そのものを対象にした実験的研究へと興味の方向性を変化させることができると期待される.
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