研究課題/領域番号 |
18K03506
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
香取 浩子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10211707)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 多形 / 磁性体 / 磁性 / 分子軌道モデル / 多型 / 磁気応答 |
研究成果の概要 |
本研究の目的はA2BO5を系統的に合成して多形磁性体を創製し、基礎物性の評価により磁気応答機能を探索することである。具体的には、(1)化学圧力で相制御可能な多形磁性体の創製、(2)結晶構造と磁性との相関の研究 を実施した。その結果、多形磁性体を示す(Al,Fe)2GeO5について以下のことを明らかにした。(1)アンダルサイト構造およびカイヤナイト構造の試料の磁性。(2)弱強磁性を示すアンダルサイト構造の試料の磁気構造。(3)カイヤナイト構造 Fe2GeO5 の酸化反応の速度論的制御による新規合成法。(4)Fe2GeO5の多形性に対する非磁性イオン置換効果。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では多形の定義を拡張させ、AlxFe2-xGeO5における x に依存した相変化も多形の現象と捉える。すなわち、化学圧力で相制御が可能な多形磁性体A2BO5を本研究の研究対象とした。この多形の定義の拡張は、これまで見過ごしていた物質を多形として創製することを可能にする。特に、これまでは多形の合成には高圧装置が不可欠であったが、化学圧力を用いることで多形研究が可能となることを示した。よって、化学圧力を用いた多形磁性体に関する本研究はこれまでの多形研究に新たな道を切り開くものである。
|