研究課題/領域番号 |
18K03507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
三本 啓輔 富山県立大学, 工学部, 准教授 (50515567)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 電気四極子 / 電気16極子 / 正方晶 / 非共形空間群 / 空間反転対称性 / 時間反転対称性 / 電子四極子 / 磁気双極子 / 超伝導 / 縮退軌道 / 強相関電子系 / 横波フォノン |
研究成果の概要 |
鉄系超伝導体のような正方晶系に現れる2重縮退した軌道をもつ基本模型における電気四極子効果や電気16極子効果の解明を行った。非共形空間群P4/nmmの結晶構造をもつCeCoSiにおいて未知の相転移は電気四極子や電気16極子のような電気多極子秩序の可能性があることが分かった。また,LaMnSiやCeMnSiにおける空間反転対称性と時間反転対称性は奇でありその組み合わせである時空間反転対称性は偶の系で現れる重い電子状態などの電子状態を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波による電気四極子歪み相互作用,電気16極子回転相互作用の役割が明らかにされてきたことで,正方晶系化合物における軌道の2重縮退に注目し,それがもつ自由度である2つの電気四極子とその電気四極子と交換関係にある電気16極子が示す物性を解明することは,Kramers二重項が示す磁気的な性質の解明と対極的な対応関係があり,学術的意義がある。また,非共形空間群が示す物性の解明も結晶構造に由来する縮退の破れが考えられるため,どのような基底状態が現れるのか解明することも重要である。
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