研究課題/領域番号 |
18K03521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
真中 浩貴 鹿児島大学, 理工学域工学系, 助教 (80359984)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光イメージング / 複屈折 / 磁性体 / 誘電体 / イメージング技術 / 旋光性 / 偏光解析技術 / 顕微観察 / マルチフェロイクス |
研究成果の概要 |
光イメージング測定技術を用いて、磁気状態や誘電状態の空間分布を観察する方法を開発した。反強磁性体KNiF3では外力を印可することで複数の光学ドメインが出現し、反強磁性転移によってそれらの形状が変化することが分かった。さらに量子常誘電体SrTiO3に外力を印可することで出現する強誘電状態も観測した。その結果[001]に外力を印可した場合、[-11-1]や[1-11]に沿ってすべり面が出現した。さらに20K以下まで温度を下げると、ほぼ一様な強誘電状態が出現した。一方[1-10]の場合、すべり面や転位が多数出現し、歪み集中も現れたが強誘電相転移は起こらなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に弾性体に対して外から力を印可すると、試料内では応力や歪みに分布が現れることが知られている。磁性体や誘電体に外から力を印可した実験も数多く報告されている。しかし試料内で発生する局所的な歪みが磁性や誘電性にどのような影響を及ぼすか、それらを観察出来る手段がこれまでなかった。本研究では光イメージング技術を用いて, 試料内の歪みや, それにともなう磁性や誘電性の変化を空間分布として定量的に評価できる方法を開発した。本技術を用いることで, 応力下での物性研究が進歩すると考えられる。
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