研究課題/領域番号 |
18K03526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
石井 康之 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (90391854)
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研究分担者 |
開 康一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (00306523)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 有機伝導体 / 金属絶縁体転移 / 磁性 / 圧力効果 / 分子性導体 / 圧力 / 超伝導 |
研究成果の概要 |
パイ電子とd電子が共存する擬二次元有機伝導体λ-(BETS)2FeCl4は、低温で反強磁性転移を示すとともに絶縁化する。この物質の金属絶縁体転移と磁気転移の起源を探るため、圧力下で直流帯磁率測定を行なった。 0.04 GPaまでの圧力下では、反強磁性転移温度は圧力上昇に伴い8.3 Kから4.5 Kまで低下したが、0.04 GPa以上ではほとんど変化がなかった。一方で反強磁性転移温度以上では、全ての圧力範囲で常磁性ワイス温度は変化しなかった。本実験で観測した磁性はほとんどが鉄のd電子によるものであるとすると、0.04 GPa以下の圧力ではパイ電子の寄与が大きいと推測できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果はπ電子とd電子が共存する強相関電子系物質において,これまでわかっていなかった金属絶縁体転移と磁気転移の機構を解明するための鍵となる成果である。社会的意義としては,金属絶縁体転移を磁場と圧力でコントロールしていることから,次世代のスイッチ素子としての応用の鍵となる可能性も内在している。
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