研究課題/領域番号 |
18K03548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
後藤 貴行 上智大学, 理工学部, 教授 (90215492)
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研究分担者 |
鈴木 栄男 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40327862)
石井 康之 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (90391854)
堀 顕子 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (90433713)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | nano metal wire / NMR / spin chain / Luttinger liquid / ナノワイヤー / 一次元磁性体 / 一次元ナノワイヤー / 擬一次元磁性体 / 有機伝導体 / NMR / μSR |
研究成果の概要 |
最近、研究分担者(堀)らによって合成された金属ナノワイヤーはその1本1本が独立した錯体鎖であり、その物性と応用に強い興味が持たれている。構造的には、酸素が四配位したCu原子の周りに四つの六員環が対称的に配置した二種類の平板状分子が、静電相互作用によって交互にスタックしたものであり、空気中で安定に存在する。また、金属原子としてCu, Pt, Pd等を利用でき、隣接距離は3.61Åと狭く、金属原子同士の直接結合を実現できる可能性がある。 本研究は、これらの物質群のうち、Cu一次元鎖について、低温での磁気物性を明らかにすることを主目的して申請した。研究期間終了時点で得られた結果は以下の通りである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本系は、有機溶媒内で自己組織的に生成するナノサイズの金属鎖であり、将来的に産業を含めた応用が期待される。この系の磁気的性質を中心とした基礎物性研究は応用の礎となり得るものである。一方、本系におけるスピン間の相互作用は金属原子同士の直接結合によるものであり、その大きさは極めて小さく、また、構成分子のサイズと形状によるチューニングが可能である。これまで報告されている量子スピン系とは一線を画すると期待される。
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