研究課題/領域番号 |
18K03569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分13040:生物物理、化学物理およびソフトマターの物理関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
細田 真妃子 東京電機大学, 理工学部, 教授 (40366406)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 粘性 / 遠隔計測 / 粘度測定 / ソフトマテリアル / レオロジー計測 / 超臨界流体 |
研究成果の概要 |
本研究は電磁駆動回転システムを、通常の粘度測定手法を用いることができない特殊環境下にある超臨界状態の流体の粘性計測に適用することを目的とした。研究ではまず、想定される圧力容器の底板を介して、遠隔距離を有効にトルク伝達する機構の開発を行った。これにより現在、100mm厚のステンレス板を介してと圧力容器内部に設置した回転プローブを駆動することが可能になった。さらに超臨界状態では純水の1/10程度の低粘性を計測する必要がり、これを達成するために自立型の回転プローブを開発した。これにより空気程度の粘性を計測する能力を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、超臨界状態にある流体の工学プロセスへの応用が盛んに研究されているが、その機能と物性の探索についてはまだ途上にあり、その一つの分野が流体の力学物性を扱うレオロジー計測であった。超臨界流体は、分子の凝集状態といった静的な構造は液体と変わらないが、分子の運動性は気体に匹敵するという著しい物理的特徴を示す。今回の研究成果により提供されるレオロジー技術は、超臨界流体の物性を理解し、その4優れた溶解性や化学反応性など工学上期待される機能が発現されるメカニズムを解明する上で、またこれを応用した流体プロセスを設計する上で重要な、広い物理条件下における超臨界流体の粘性の精密測定を可能にした。
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