研究課題/領域番号 |
18K03584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分14020:核融合学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
佐藤 紘一 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (30378971)
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研究分担者 |
畠山 賢彦 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 准教授 (30375109)
徐 ぎゅう 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (90273531)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 格子欠陥 / 水素 / 陽電子消滅 / 金属材料 / 核融合 / 水素脆化 / 金属 |
研究成果の概要 |
陽電子消滅分光法を用いて金属材料中の水素が捕獲されるサイトと量を非破壊で検出する実験手法を確立するため、電子線照射した金属材料に水素チャージを行い、陽電子消滅寿命を測定した。また、その結果を理論解析と比較した。水素チャージ後に空孔型欠陥が水素を捕獲して陽電子寿命値が短くなる。タングステンではその実験値と理論値がほぼ一致したが、低放射化フェライト鋼では一致しなかった。また、いずれの材料でも固溶水素濃度の変化に対する陽電子寿命値の変化も理論に従った結果が得られていない。各種のシミュレーションを高精度化できたことは本研究の成果といえるが、冒頭で書いた実験手法の確立には追試験が必要な状況である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で目指している手法を確立することができれば、核融合炉実機に相当するような重照射した貴重な材料に対して、先に非破壊でガス原子と格子欠陥の相互作用を検出し、その後他の材料試験を実施することができるようになり、研究・開発の進展速度の向上に貢献できる。また、本研究は陽電子消滅分光法の測定精度に迫る研究とみなすことができ、陽電子消滅の研究分野に対しても意義のある結果が得られたと考える。
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