研究課題/領域番号 |
18K03608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
諸井 健夫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60322997)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 素粒子論 / 初期宇宙論 / ビッグバン元素合成 / 真空の安定性 / 暗黒物質 / インフレーション / 超対象模型 / 素粒子論的宇宙論 / 超対称素粒子模型 / 真空崩壊 / 素粒子標準模型 |
研究成果の概要 |
本研究は「素粒子標準模型を超える物理の理解」と「新たな素粒子模型に基づく初期宇宙像の理解」を主目的として進められた。前者に対しては、電弱真空の崩壊率の精密計算に世界で初めて成功するとともに、不安定真空の崩壊率の精密計算の手法を確立した。後者については、軽い長寿命不安定粒子について、ビッグバン元素合成に与える影響を詳細に研究した。さらに、上記主目的に関するテーマ以外にも、素粒子標準模型を超える物理の実験・観測的検証手法を複数提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提唱された不安定真空の崩壊率の精密計算手法は様々なケースに応用可能であり、様々な素粒子模型における電弱真空の安定性の理解に寄与するものである。また、軽い長寿命不安定粒子に対するビッグバン元素合成への影響はこれまで精密な理解がされていなかったものであり、本研究で得られた結果は今後初期宇宙を理解する上での基本的制限を与えるものとして広く利用可能なものである。さらに、本研究で提唱された素粒子標準模型を超える物理の実験・観測的検証手法は、今後の新物理探査の新たな可能性を与えるものである。
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