研究課題/領域番号 |
18K03611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 大阪大学 (2021-2023) 名古屋大学 (2019-2020) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
竹内 道久 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 招へい教授 (60749464)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 素粒子 / トップクオーク / ヒッグス / ミューオンg-2 / 新物理 / LHCにおける新物理探索 / ジェット / ボトムフレーバー / レプトンフレーバー / 素粒子現象論 / ボトム湯川結合 / 暗黒物質 / トップパートナー / 機械学習 / 新物理探索 |
研究実績の概要 |
本研究の目標として、ヒッグスセクターやトップクオークセクターのずれを精密に検証することにより、トップパートナー粒子をはじめとする新粒子の兆候を捉え、背後にある素粒子標準模型を超える物理に迫りたい。本年も、特に、様々な模型の低エネルギー有効理論として二つの二重項ヒッグス場を持つ模型(2HDM)を中心に研究を行った。
研究成果としては、ミュー粒子の異常磁気能率の実験結果に見られる標準模型からの予言のずれを2HDMにおいて説明する可能性の中で、現在のフレーバー実験等を含む実験結果と矛盾しない選択肢を網羅し、今後のコライダー実験における展望をまとめた。特に、長く可能性として残されていた、軽い擬スカラー場がミュー粒子の異常磁気能率に寄与するというパラメータ領域については、現在のLHC実験の多レプトンシグナル探索の結果により完全に排除されたことを示した。上記の内容は、論文としてまとめ、今年度のうちに出版され、いくつかの国際研究会において成果発表を行った。また、昨年度出版された、double-aligned 2HDMに関する研究成果についても、いくつかの国際研究会等において成果発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2HDMに関する研究に関して、ミュー粒子のg-2に報告されているずれを説明する模型のパラメータ領域を網羅的に同定し、そのLHC実験における展望をまとめた論文を発表することができ、また、いくつかの国際研究会においてこれまでの成果を発表することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2HDMに関連した可能性にかんして今後も研究を行う計画である。また、ヒッグス粒子に関連する量子相関を利用して新物理を発見する研究も進めたい。
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