研究課題/領域番号 |
18K03614
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
土屋 麻人 静岡大学, 理学部, 教授 (20294150)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 超弦理論 / IIB行列模型 / 時空の創発 / ゲージ重力対応 / 行列模型 / 創発する時空 / コヒーレント状態法 / Berezin-Toeplitz量子化 / 創発される時空 / 情報計量 / 厳密くりこみ群 / 複素ランジュバン法 / 量子情報計量 / 3+1次元膨張宇宙 / 古典解 |
研究成果の概要 |
球面を微小変形して得られる回転楕円面について、コヒーレント状態法とBerezin-Toeplitz量子化の間に対応があることを見出した。また、ゲージ重力対応において、双対重力理論を持つ場の量子論とそれに摂動をかけて得られる理論を考え、これら2つの理論の基底状態の間の距離を測る量子情報計量を、バルクにおいて元の場の量子論に対応する時空へのバックリアクションで表す公式を発見した。IIB行列模型において赤外のカットオフとして質量項を導入し、フェルミオンの自由度を落として得られる模型の数値シミュレーションを実行したところ、1+1次元の膨張する時空が創発することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
回転楕円面についての結果は、一般的な多様体についてコヒーレント状態法とBerezin-Toeplitz量子化の間に対応を見出すための第一歩となる。ゲージ重力対応において量子情報計量について発見した公式は、摂動の種類に依らない普遍的なものである。ここからIIB行列模型における時空の創発を量子情報の観点から理解する研究が発展することが期待される。IIB行列模型に関する数値シミュレーションの結果から、IIB行列模型に赤外のカットオフとしてローレンツ対称な質量項を導入し、行列サイズを大きくする極限をとり、質量パラメータをゼロにする極限をとると、3+1次元の膨張する宇宙の創発が見られることが期待される。
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