研究課題/領域番号 |
18K03641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉田 慎一郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (40568284)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 白色矮星 / 連星 / 重力波 / 恒星振動 / Ia型超新星 / 連星合体 / 高速自転 / 有限温度 / 平衡モデル / 宇宙物理(理論) / 連星白色矮星 / 高速回転星 |
研究成果の概要 |
2つの白色矮星からなる近接連星は,重力波を放出しながら近づいていき,最終的に合体する.本研究では,合体で生まれた天体が高速自転することにより起きる特徴的な振動を調べた.このような振動は0.1Hz程度の振動数をもち,DECIGO(DECI-Hertz Gravitational Observatory), BBO(Big Bang Observer)など中間周波数での宇宙重力波望遠鏡計画のターゲットとなりうる.本研究では,合体で誕生した天体の数値モデルを作り,その固有振動を解析して不安定な振動を探した.また,固有振動からの重力波振幅を計算し,それらが実際に観測可能であることを示すことができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近接する白色矮星連星の合体は,熱核融合型(Ia型)超新星爆発の前駆天体として,また質量の大きな,あるいは磁場の強い白色矮星を作る過程として興味深い現象である.今回の研究では,これまで議論されていなかった,合体直後に残された残存天体からの重力波放射について,全く新たな可能性を提案できた.周波数0.1Hz帯での重力波観測において,これは新たなターゲット天体となるだろう.また,Ia型超新星爆発が合体に引き続き起きるならば,一連の過程において重力波と電磁波によるマルチメッセンジャー観測も期待できることを示唆できた.
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