研究課題/領域番号 |
18K03644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
末松 大二郎 金沢大学, 数物科学系, 教授 (90206384)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ニュートリノ / 暗黒物質 / 宇宙のバリオン数 / インフレーション / 標準模型の拡張 / CP 対称性の破れ / neutrino mass / dark matter / baryon number asymmetry / inflation / reheating / CPの破れ / レプトジェネシス / strong CP 問題 / クォーク・レプトンの質量階層構造 / CKM行列 / MNS行列 / バリオン数の起源 / 強いCP問題 |
研究成果の概要 |
強い相互作用におけるCPの破れの問題の解決や小さなニュートリノ質量生成、宇宙のインフレーションに強く関連すると考えられる10の9乗GeVから10の14乗GeVの中間エネルギースケールにおける新物理存在の可能性に着目し、その新物理を基礎に素粒子の標準模型を越える理論構造の探索を進めた。中間エネルギースケールにおいて一重項スカラーとベクトル的フェルミオンを導入した高エネルギー領域での模型を想定することによって、クォーク・レプトンの質量階層構造とフレーバー混合、強い相互作用におけるCPの破れの問題、宇宙のインフレーションなどの標準模型の課題が互いに関連した形で説明され得ることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
標準模型は自然界の基本構造を記述する理論と考えられてきたが、ニュートリノ質量、暗黒物質、宇宙のバリオン数、インフレーション等の標準模型の枠組み内では説明が困難な実験・観測結果がもたらされ、標準模型を何らかの形で拡張することが必要であることが近年明らかになってきている。このような状況下で、本研究では中間エネルギースケールにおける新物理を切り口に検討を加え、これらの問題が中間エネルギースケールの物理を通して密接に関連しあっている可能性があることを明らかにし、拡張標準模型の研究に新たな一つの方向性を与えた。
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