研究課題/領域番号 |
18K03647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京都立大学 (2020-2021) 大阪大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
藤田 裕 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (10332165)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 銀河団 / 宇宙線 / 乱流 / 活動銀河核 / 超新星残骸 / AGN / 分子雲 / 重力レンズ / 衝撃波 / プラズマ |
研究成果の概要 |
宇宙最大の天体銀河団は大量の宇宙線粒子を含む宇宙最大の加速器でもある。この宇宙線の起源を追求すべく研究を行った。その結果、(1) 銀河団の構造には規則性があり、この規則をもとに銀河団の中で乱流が発生し、宇宙線が加速している可能性がある。(2) 銀河団中心の巨大ブラックホールも宇宙線を加速し、その結果銀河団を加熱している。(3) 銀河系内の超新星残骸は銀河団での宇宙線加速を知るためのロールモデルになりえる、ことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
銀河団の構造が持つ規則性に銀河団の形成と進化に関わる要素が含まれていることが明らかになった。従って銀河団の中の宇宙線加速もこの規則性に従って理解できることになる。一方、銀河団中心の超巨大ブラックホールも宇宙線を加速しているが、その宇宙線が広がりながら安定に銀河団を加熱していることもわかった。銀河団は地球からは遠く、詳細な観測は難しいが、地球の近傍にある超新星残骸は銀河団での宇宙線加速を知るための代替天体になることも示した。
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