研究課題/領域番号 |
18K03653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
安田 修 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (50183116)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ニュートリノ振動 / 標準模型を越える物理 / フレーバー混合 / 非標準相互作用 / ステライルニュートリノ / ニュートリノの質量 / ニュートリノ質量 / 吸収効果 / 非標準的相互作用 / レプトン混合 |
研究成果の概要 |
低エネルギーの長基線実験でのニュートリノ(ν)振動確率を一般の非標準的相互作用が存在する場合に求めた。実験的誤差と非標準相互作用のパラメーターが十分小さい場合、T2HKとT2HKKの2実験の組み合わせにより、質量階層性、θ(23)のoctant、CP位相、非標準相互作用のパラメーター3個を原理的に決定できることを示した。現在のIceCube施設の体積10倍以上の拡張版における高エネルギー大気ν・宇宙νの観測を行えば、ν(e)のエネルギースペクトルにへこみが観測されない場合、ステライルν振動の混合角θ(14)に制限が付けられ、その感度は短基線原子炉νによる制限よりも良くなることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1998年のスーパーカミオカンデ実験の発見以来、ニュートリノ振動現象について多くの結果 が得られており、素粒子の標準模型の中の3世代のニュートリノに質量を与えるという枠組みでそのほとんどが説明されている。しかし、その枠組みで説明出来ないと思われる実験結果も若干存在する。その一つの原子炉ニュートリノ異常と呼ばれる現象は短距離の原子炉ニュートリノ実験でしか検証する方法が知られていなかったが、本研究は高エネルギーの大気ニュートリノや宇宙ニュートリノから制限を加える可能性を指摘し、新たな可能性を切り開いた。又、別な実験結果は非標準的相互作用の存在を示唆しており、その理論的研究の枠組みについても議論した。
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