研究課題/領域番号 |
18K03658
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
|
研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
船木 靖郎 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (00435679)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | アルファクラスター / クラスター構造 / アルファ凝縮 / αクラスター / α粒子凝縮 / 原子核構造 / クラスター模型 / α凝縮 |
研究成果の概要 |
原子核に現れるクラスター構造として、クラスターが空間的に局在するという従来の見方と大きく異なる、空間非局在のアイディアに基づきガス的クラスター構造状態が存在する可能性についていくつかの理論模型を用いて調べた。12C原子核励起状態に現れる負パリティ状態、9B, 10Be, 10C及び9ΛBe, 13ΛCにおける複数のアルファ粒子(α粒子)に余剰核子やΛ粒子がくっ付いた状態において、クラスターが非局在的に配位している可能性が示された。20Neの励起状態に2α+12Cによる3体のガス状態、及び5α凝縮状態の存在を理論的に予言した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子核におけるクラスター構造は従来空間局在するものとして、核子による平均場描像に基づく殻模型とは一線を画した全く異なる原子核構造形態として認識されてきた。これに対し最近、アルファクラスターがガス的に配位した凝縮状態を始めとして、クラスターの空間的非局在化が原子核クラスター構造において非常に重要である点が指摘されてきた。本研究はこのクラスターの空間的非局在化の視点を中心として新たな核構造形態の可能性を探ることを目的としており、本研究成果により従来の認識より広範な原子核領域において、その視点が一層重要であることが示された。
|