研究課題/領域番号 |
18K03660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
明 孝之 大阪工業大学, 工学部, 教授 (20423212)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 核力 / テンソル力 / 第一原理計算 / クラスター / 分子動力学 / 共鳴 / 複素スケーリング / 相関関数 / 高運動量 / 現実的核力 / 核物質 / クラスター展開 / 複素座標スケーリング / K中間子原子核 |
研究成果の概要 |
原子核は核子(陽子と中性子)が強い相互作用である核力により結合する多体系である。核力には斥力芯、および核子のスピンの向きに依存するテンソル力がある。この2つの性質は理論的扱いが困難である一方、原子核の性質を決めている。そこで本研究では各要素に対応した相関関数を原子核の模型に取り入れることで、核力が作る多体相関を取り入れた原子核の記述に成功した。本期間では有限系と無限系における理論の構築を行い、厳密計算との比較等を行うことで有効性を確認した。今後は様々な原子核を調べることで、原子核における核力の役割を解明していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子核は強い相互作用である核力が活躍する量子多体系として特徴づけられる。核力により原子核を構成する核子は結合し一体場を形成するが、核力は同時に核子間に多粒子相関を生む。本研究では、核力が原子核の構造に作る多粒子相関の性質の解明と、それを記述する多体論の理論体系を構築した。多体系を解く新しい理論として位置づけられる。本研究の理論は、多体論で良く知られているジャストロー法やクラスター展開法を効果的に取り入れ、拡張をしている。将来的には他分野を含めた一般的な多体系への適用が見込まれる。
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