研究課題
基盤研究(C)
正・反タウニュートリノ反応を識別して研究することを目指し、そのためのコンパクト・エマルション・スペクトロメーター (CES)技術の実用化に向けた課題とその解決法を探った。CESに適した原子核乾板の塗布、実用型CES構造体の製作と組み立て、加速器ビームや宇宙線の照射実験、原子核乾板に記録された粒子飛跡の測定から電荷符号識別の解析まで、全体の流れを繰り返し、調査した。CESの性能を決めるサジッタ分布の広がりは、飛跡位置の測定精度と多重散乱を組み入れたシミュレーションの予測とほぼ一致し、理解できることがわかった。CES技術は実用化の段階に入った。
標準理論を越えた新物理の手がかりを探索するには、まだよくわかっていない粒子を詳しく調べるのがよい。タウニュートリノは標準理論の構成粒子の中で最後に見つかった第3世代の粒子で、さらに、パートナーのタウレプトンを含む崩壊には標準理論からのずれの可能性が示唆されている。そのタウニュートリノを詳細に研究するためには、粒子・反粒子を分離する必要があり、そのためのカギとなる技術、コンパクト・エマルション・スペクトロメーターの実用化に向けた研究を行い、その基礎技術を確立した。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 13件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 3件) 備考 (2件)
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