研究課題/領域番号 |
18K03706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
鴈野 重之 九州産業大学, 理工学部, 准教授 (20615364)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 連星進化 / 中性子星 / X線連星 / 超高輝度X線天体 / 降着円盤 |
研究成果の概要 |
本研究課題では,磁場や降着円盤形成,質量放出など,中性子星周囲の物理過程を考慮した新しい連星進化計算法を開発し,中性子星を含む連星系の進化過程を解明することを目的として研究を行った.特に中性子星をX線源とするUltra-Luminous X-ray source (NS ULX)の進化過程の解明を目指してきた. 研究を通し,NS ULXとなり得る連星系の特徴やその進化過程,またX線連星中の中性子星の円盤形成過程,磁場・スピン共進化などを明らかにした.特にX線連星の大部分を占めるBe型大質量X 線連星系の多くが,進化の過程でULXとなり得ることを示し,NS ULXの普遍性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高輝度X線天体(ULX)は発見以来,通常降着する中間質量ブラックホール(BH)か,超臨界降着する星質量BHかが問題となっていた.もしこれらの天体が中間質量BHを含むのであれば,銀河中心に位置する超巨大BHの形成シナリオに重大なインパクトを与え,ひいては銀河の進化過程や我々の体を形作る物質の起源を明らかにするうえでも重要である. それに対し,本研究ではULXの中で中性子星を放射源とするものが少なくないことを示した.ULXに占めるBHの割合がわかれば,未解明な点の多い大質量形成・進化や超新星爆発のメカニズムに至るまで,多くの示唆が得られる.本研究はその先鞭をつけるものである.
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