研究課題/領域番号 |
18K03709
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
永井 洋 国立天文台, アルマプロジェクト, 准教授 (00455198)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 活動銀河核 / 巨大質量ブラックホール / ブラックホール降着流 / 銀河団 / 電波観測 / アルマ望遠鏡 / VLBI / AGNフィードバック / ALMA望遠鏡 / 核周領域 / BCGs / ALMA / 銀河団コア / 分子線観測 |
研究成果の概要 |
本研究は、銀河団中心銀河における質量降着機構を、銀河スケールから活動銀河核の核周領域にわたって観測的に調べたものである。本研究では、アルマ望遠鏡を使ったNGC 1275の観測により、銀河スケールから核周領域に向かう低温分子ガスのフィラメントの存在と、核周領域に低温分子ガスの核周円盤が形成されていることを発見した。さらに、核周円盤で発生する超新星爆発が引き起こす乱流により、中心へのさらなる分子ガス降着が発生している可能性を明らかにした。銀河団中心銀河では、高温プラズマが球対称降着することで活動銀河核への質量供給が行われていると従来は考えられていたが、我々の研究はその予想を覆す結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
銀河とブラックホールの共進化において、活動銀河核(AGN)からのエネルギーフィードバックは不可欠な要素である。銀河団の中心銀河では、AGNジェットがその役割を担っていると考えられる。一方で、ジェットによるフィードバックと、AGNの活動を継続するための質量降着をどのように両立するかは未解明である。我々の研究は、ジェットによるフィードバックがある環境下でも大量の冷たい分子ガスが存在しうること、そして、その分子ガスがAGNの活動に本質的な役割を果たしている可能性を示した。
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