研究課題/領域番号 |
18K03711
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
馬場 淳一 国立天文台, JASMINEプロジェクト, 特任助教 (90569914)
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研究分担者 |
斎藤 貴之 神戸大学, 理学研究科, 准教授 (40399291)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 天の川銀河 / 位置天文学 / シミュレーション天文学 / 化学動力学 / 渦状腕 / 棒状構造 / 分子雲 / シミュレーション / 矮小銀河 / 銀河シミュレーション / 銀河形成 |
研究成果の概要 |
近年、銀河円盤の形成進化過程において特に注目されているのが、棒状構造や渦状腕によって引き起こされる「大局的な物質混合」である。しかし、棒状構造や渦状腕の動力学的性質と物質混合の関係は十分に明らかになっていない。本研究ではN体/流体シミュレーションにより、渦状腕構造・棒状構造の動力学的性質と物質混合過程を調べた。その結果、渦状腕の動力学的性質により星の軌道移動過程が大きく異なることを明らかにした。また、棒状構造形成時期の新たな推定法を考案し、次期観測計画にも大きく貢献した。さらに最新のGaiaデータとの比較により、天の川銀河の大局的速度構造や、局所腕、棒状構造に関する新たな知見を得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では数値シミュレーションと最新のGaia衛星の観測データを用いて、われわれの太陽系が属する唯一の銀河である「天の川銀河」の動力学構造と形成進化史を明らかにすることを目指した。特に、天の川銀河の非軸対称構造である棒状構造と渦状腕構造は、太陽系を含む銀河系円盤の星々や星形成の材料となる星間ガスの大移動を引き起こす駆動源として本質的に重要である。そのため、本研究の成果である、棒状構造や渦状腕の動力学的な性質や形成進化、そして星形成の母体となる巨大分子雲での物質混合過程の知見が、「太陽系の起源」を一段上位階層である「天の川銀河」で理解することに貢献したことに学術的・社会的意義があると言える。
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