研究課題
基盤研究(C)
サウンディングロケットから放出したリチウム原子やTMA(Trimethyl aluminum)の運動から,地球大気の高度100km付近に存在する約100m/sの大気風速度シア(高度幅20km)とそれに付随する大気重力波を発見した。リチウム原子雲を高度100km以上にトレイル状に生成する技術は欧米でのサウンディングロケット実験で採用された。さらに,リチウム,バリウム,ストロンチウムを使ったロケット実験を2021年12月にノルウェーとスバールバル諸島で実施した。それぞれの原子は光電離しイオン状雲を生成する。原子状雲とイオン状雲の運動から中性大気風速と電場を同時に可視化することに成功した。
・学術的意義:高度100km付近の大気とプラズマは気球や人工衛星が飛翔できない領域であり,直接観測できるのはロケットしかない。この領域は地上付近の大気変動が伝播・砕破し熱圏風へと変換する領域である。本研究により砕破と熱圏風を直接観測しただけでなくプラズマも生成することで大気風と電磁場を同時に可視化した。・社会的意義:原子状雲をトレイル状に生成する技術を我々は確立した。この技術は欧米に輸出され同様の実験が行われている。また,高度100km付近は地上の温暖化に伴う超高層大気の寒冷化が発生している領域でもある。超高層大気の寒冷化は大気密度の減少を引き起こしデブリの寿命が長くなることに繋がる。
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すべて 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 12件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 15件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 9件、 招待講演 5件)
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