研究課題/領域番号 |
18K03728
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
鈴木 臣 愛知大学, 地域政策学部, 教授 (60397479)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大気光 / 風速 / 画像処理 / 大気光イメージング / 大気重力波 / 超高層大気 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,大気光撮像観測で得られる小規模大気重力波のパラメータから風速の導出することである.これにより,大気光観測のみで大気重力波の運動量フラックスを算出することができる.従来のように他の大型測器による風速の同時観測を必要としないため,運動量フラックス算出の時間的・空間的制限は大きく緩和されるとともに,これまでの観測も活用することで長期的な変動を得ることも可能となる.さらに本研究による風速導出の手法は,世界各地で実施されている大気光観測においても応用可能であるため,需要の高い超高層大気風速の汎地球的マップ作成にも貢献する.これまで,過去の大気光画像から風速を推定するアルゴリズムを開発し,高速化と簡易的な自動化をおこなってきた.また国内サーバに転送するデータ量を抑制するため,観測データとして解析に使用できる夜間のみ選択的に転送する(満月期間と薄明時を転送しない)環境を整えるとともに,安定した自動観測のために現地のエッジコンピュータになるべく負荷のかからないように調整した.最終年度には,ドイツに装置を設置してライダー(風速観測)との同時観測から風速の推定精度の確認を予定していたが,新型コロナウィルス感染症の拡大の影響により渡航できないため,現地研究者が設置対応可能なウクライナでの観測に切り替えた.ウクライナで観測するための大気光カメラの開発と日本のサーバにデータを準リアルタイムに転送する環境の整備は完了しているが,発送前にウクライナ国内に非常事態宣言が発令され,現在も輸出はペンディング状態である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の拡大の影響により渡航ができず,申請時において最終年度に予定していたドイツでのライダー(風速観測)との同時観測ができない状況にある.また,ウクライナでの観測に切り替えたものの,ウクライナ国内情勢の悪化により装置の輸出ができていない.
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今後の研究の推進方策 |
海外施設において本システムの速やかな定量的検証をおこなう.同時に国内でのペーン観測(名古屋大学宇宙地球環境研究所の ファブリペロー干渉計,またはMUレーダーによる流星観測による風速)と比較を並行してすすめ精度検証をおこなう.
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