研究課題/領域番号 |
18K03739
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
岩崎 博之 群馬大学, 教育学部, 教授 (70261823)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 落雷 / 多重雷 / 高エネルギー落雷 / 落雷気候学 / 一発雷 / 気候学 / 全球 / 偏波レーダー / 雷 / 霰 |
研究成果の概要 |
全球規模の落雷特性の多様性を,多重雷と落雷密度という視点から調査を行った.多重雷が全落雷に占める割合は陸域に比べて海洋上で高くなり,また,陸域では多重雷に伴う雷撃(stroke)の時間間隔は,標高が高いほど短くなることが分かった.これらは多重雷の基本的な特徴は地面状態によって大きく変わることを意味している.また,北陸の冬期雷に特徴的な「一発雷」は,広く全球で観測され,高緯度海洋上と熱帯の太平洋上で出現頻度が高いことが分かった.一発雷は落雷エネルギーは高いと言われて来たが,一発雷の落雷エネルギーの頻度分布は対数正規分布を示し,充分な数の弱い落雷も存在することを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全球規模の解析を行うことで,これまで知られていなかった落雷の多様性を指摘した.この学術的な意義は高いと言える.また,一発雷は構造・発達過程が単純なため,落雷エネルギー毎に分類し,事例解析を行うことで,これまで研究が行われていなかった落雷エネルギーの大きさを決める機構についての研究に発展できる.これにより,レーダ観測などから落雷エネルギーの大きさを予測する手法を開発できる可能性があり,特に,北陸地方の冬期雷による落雷被害軽減に役立つと思われる.
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