研究課題/領域番号 |
18K03740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
中野 幸夫 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50364112)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヨウ素循環 / 地球温暖化 / エアロゾル / 高感度分光法 / 大気化学 |
研究成果の概要 |
気相ヨウ素分子が大気中に放出されるとヨウ素エアロゾル生成を引き起こす。この気相ヨウ素分子の大気中への生成の新たな過程として,海洋中のヨウ化物イオンの光分解が一つの候補として考えられる。しかし、この生成過程が大気環境に与える影響の評価は未だ行えていない。本研究では,この過程による気相ヨウ素分子生成量の水素イオン指数,溶存酸素量,ヨウ化物イオン濃度など海洋条件における各パラメータ依存性について高感度分光測定法を用いた実験的決定の研究を行った。その結果を用い、この過程が実際の大気環境へ与える影響力についてのモデル計算を行い評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で対象とした海洋中のヨウ化物イオンの光分解過程は,大気中のヨウ素化合物の生成過程の一つである。この生成過程はヨウ素エアロゾル生成に大きく可能性があるが、今までその影響力の正確な評価はできていなかった。本研究の結果、この生成過程が大気中のヨウ素化合物の生成源として重要な役割を果たしていることが新たにわかった。大気中のヨウ素化合物はヨウ素エアロゾル生成を引き起こし、地球温暖化に影響を与える要因である。そのため、本研究成果は地球温暖化の将来予想の高精度化にも貢献するものである。
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